社内サーバー(Active Directory,ファイルなど)のクラウド移行
増田

社内サーバーの老朽化が進み、クラウド移行を検討
今回、不動産関連会社さまから頂いたご相談は、
「社内サーバーが複数台あるが、クラウドに移行できないか?」
というものでした。
詳細をお伺いすると、
- サーバーが老朽化してきており、リプレースのタイミングがきている
- サーバーリプレースの見積をもらったが、思ったより金額が高かった
- サーバーが故障したときに、業務が長期間にわたり停止してしまう事が心配
- 夏場にサーバーを維持するために空調をつけているが、費用がかかる
- サーバーを管理する人が社内にいない
といったお悩みを抱えておられました。
調査および問題点の洗い出し
今回ご相談の企業様がご利用されているサーバーの調査を行いました。
結果、下記のサーバーが確認できました。
- Active Directoryサーバー
- ファイルサーバー
- WSUSサーバー(Windows Updateを管理するソフト)
- SKYSEAサーバー(セキュリティー、資産管理のソフト)

現在の構成では、ファイルサーバーやActive Directoryサーバーが冗長化されていないため、サーバー障害が発生した際には復旧するまで数日にわたり業務が停止するリスクがありました。
また、リプレースの見積を拝見したところ、サーバーが過剰スペックであるうえ、メーカーの設定費用が高額になっておりました。
さらに、 「WSUSサーバー」については、Microsoftが開発終了を発表しており、今後非推奨となるため、Microsoft365のIntuneに移行する必要があります。
クラウド移行後
今回のクラウド移行では、下記のようにお悩みが改善されました。
✅1.サーバーが老朽化してきており、リプレースのタイミングがきている
AWS(Amazon Web Service)のクラウドに全てのサーバーを移行することで解決しました。
✅2.サーバーリプレースの見積をもらったが、思ったより金額が高かった
クラウドに移行することで、実際の使用量に応じて最適なスペックのインフラを構築できますので、オーバースペックな機器を準備する必要がなくなりました。
また、UPS(無停電電源装置)や空調設備も不要となりますので、サーバーのリプレース関する初期費用やランニングコストを削減することができました。
さらに、SKYSEAなどの構築は、弊社で構築することで、設定や移行作業費を大幅に削減することができました。
✅3.サーバーが故障したときに、業務が長期間にわたり停止してしまうリスクがある
「Active Directoryサーバー」「ファイルサーバー」については、クラウド上にサーバーを構築するのではなく、クラウドサービス(Directory ServiceやFSx For Windows)を利用しました。
クラウドサービスを利用することで、サーバーを管理する必要がなくなり、そして冗長構成を組むことで高い障害耐性を実現できます。
「SKYSEAサーバー」については、EC2(クラウドサーバー)を構築しました。
定期的にデータやサーバーのバックアップをすることにより、障害が起こったときの復旧時間が短くなるように設計しております。
✅4.夏場にサーバーを維持するために空調をつけているが、費用がかかる
社内に常時稼働しているサーバーがなくなり、夏場にサーバーを維持するために空調をつける必要がなくなりました。
✅5.サーバーを管理する人がいない
クラウドに移行することにより、クラウド上でサーバーやサービスのリソースを管理できるようになりました。
また、障害があったときは弊社に通知がくるようになっておりますので、社内にサーバーを管理する人がいなくても問題はありません。
そして、下記のWSUSの問題も解消されました。
✅6.「WSUSサーバー」の開発終了
Microsoft365のIntuneでWindows Updateを管理することでWSUSサーバーを廃止しました。
Intuneを利用することで、社外に持ち出しているPCのセキュリティーや管理も行えるようになりました。

まとめ
今回は、不動産関連会社様からの
「社内サーバーが複数台あるが、クラウドに移行できないか?」というご相談でした。
社内のサーバーをクラウドに移行することで、様々なメリットを教授することができます。
また、弊社で構築することにより、サーバーの設定や移行作業費を大幅に削減することができました。
詳細はお気軽にお問合せください。