社内環境のクラウドへの移行について

現在、様々な種類のクラウドサービスが有料/無料を含め数多く存在しております。
(条件や制限はありますが、無料で使えるなんていい時代になったもんです。)

はじめに

例えば、下記のようなクラウドサービスを導入されている企業様も多いのではないでしょうか?

  • ファイルを保存/共有する為にOneDriveやBox、GoogleDriveなどのクラウドストレージを活用
  • TeamsやSlack、Chatwork等の社内コミュニケーションツール
  • freeeやマネーフォワード、勘定奉行等のクラウド会計ソフト

今回は、上記のクラウドサービスではなく、社内環境のクラウド移行についてまとめてみました。

社内環境のクラウド移行とは

会社の規模や業種よって社内環境も様々なのですが、今回は自社にあるサーバーやアプリケーション、ファイルなどをクラウド(Amazon AWSやMicrosoft Azureなど)に移行する事をクラウド移行と定義して話を進めていきます。

なぜ社内環境をクラウド化にするのか?(メリット)

社内環境をクラウドへ移行する事によりどんなメリットがあるのでしょうか?

代表的なものを下記に抜粋してみました。(順不同)

  • セキュリティーレベルが高い
  • 初期導入コストがかからない
  • 俊敏性がある
  • 柔軟性が高い
  • 運用、保守のコスト減

これらの点をもう少し詳しくみていきます。

① セキュリティーレベルが高い

”クラウド”と聞くと、セキュリティーに不安を覚える方は多いのではないでしょうか?

ここがよく誤解されがちなところでもあるのですが、クラウドはセキュリティーレベルが高いです。

入退室が厳密に管理されたデータセンターで運用されており。ISO 27001 やPCI-DSSをはじめ様々な第3者機関による認定を受けております。

「お金を保管するときに自宅に保管するか、銀行に保管するかどちらが安全でしょうか?」
この答えが「銀行」であるのと同じように、データに関しても「データセンターで保管する」が正しい答えだと私は考えております。

データ漏洩はほとんどが設定ミスによるものです。設定ミスがあれば、クラウドであれ自社であれデータ漏洩の可能性があります。

AWSとGCPは、2021年10月に日本政府の共通クラウド基盤「ガバメントクラウド」に選定されました。

② 初期導入コストがかからない

通常、自社でサーバーやネットワークなどのインフラを構築するときは、サーバーやストレージ、ネットワークなどの機器を購入するため初期導入コストがかかりますが、クラウドであれば必要な時に使った分だけ課金される仕組みとなりますので、初期導入コストがかかりません。

③ 俊敏性がある

自社でサーバーを導入する時は、サーバー発注後から納品まで少なくても数週間、多いときは数か月必要です。
さらにそこからエンジニアが取付作業やネットワーク設定、OSのインストールなど行いますので、さらに日数が必要となります。

クラウドであれば、数クリックでOSがインストールされたサーバーを調達する事が可能となり、数分後にはそのサーバーを利用する事ができます。

④ 柔軟性が高い

自社でサーバーを導入する時は、現在の使用量を算出するとともに将来の使用量を見越して機器の選定を行いますので、結果オーバースペックで高価なサーバーを導入する事となります。

なぜなら、現在の使用量をもとにサーバーを選定し導入した場合、例えば半年後に事業の業績が良好となり使用量が2倍になった時、導入したサーバーではスペック不足となりサーバーを買いなおす必要があるからです。

クラウドの場合は、そのような心配はいりません。現在の使用量にあったサーバーを使用すればいいだけです。

使用量が増えた時はスペックの高いサーバーに変更すればいいですし、使用量が下がった時はサーバーのスペックを下げることでコストを削減する事ができます。

さらに便利なことに、繁忙期にはスペックの高いサーバーで運用し、閑散期には低スペックのサーバーで運用するようなこともできますし、サーバーの負荷を監視して、サーバーの負荷に応じてサーバー台数を自動で増減する。(オートスケーリング)という高度なことも可能です。

⑤ 運用、保守のコスト減

自社でサーバーを保有していると、サーバールームの空調や耐震設備などランニングコストがかかりますが、クラウドではそのようなコストは一切かかりません。

クラウドのファイルサーバーやDirectory Serviceなど、OSを管理する必要がないサービスに関しては、OSのアップデートやセキュリティーパッチの更新作業をする必要がありませんので、サーバーを維持するための専任スタッフを減らすことができます。

また、サーバーやサービスを監視する仕組みが備わっておりますので、それらを使用すれば、

  • サーバーの負荷が高くなった時にSlackやメールで担当者に通知する
  • ファイルサーバーの容量が90%を超えたときにSlackやメールで担当者に通知する

のようなことが可能となります。

最後に

今回は社内環境のクラウド移行について簡単にまとめてみました。

一言でクラウドといっても、コールセンター構築のサービスやAIのサービス、IoTのサービスなど様々なサービスが存在します。

またの機会にそれらにも触れていきたいと思います。

Awesome Choiceでは、クラウド環境構築の際はAmazon AWSプロフェッショナルレベルの資格である、ソリューション アーキテクト プロフェッショナル」と「セキュリティー専門知識の資格を持ったものが対応させていただきます。