DXは何から始めればよいのか?
お客様から「DXを導入したいけど、何から始めればよいのか?」という問合せをいただく事が多いので、その事についてまとめました。
経済産業省のDXレポートより
まず結論からとなりますが、経済産業省のDXレポートによると「コロナ禍を契機に企業が直ちに取り組むべきアクション」として、下記の4つが提示されております。
- 業務環境のオンライン化
テレワークシステムやオンライン会議システムの導入 - 業務プロセスのデジタル化
OCR等を用いた紙書類の電子化やペーパレス化
RPAを用いた定型業務の自動化 - 従業員の安全、健康管理のデジタル化
活動量計を用いた従業員の安全、健康管理
パルス調査ツールを用いた従業員の不調の早期発見 - 顧客接点のデジタル化
ECサイトの開設や、チャットボットによる電話応対業務の自動化
これら「企業が直ちに取り組むべきアクション」である4項目について、もう少し掘り下げて考えていきます。
さらに掘り下げていきます
① 業務環境のオンライン化
テレワーク環境を構築するにあたり、現在の業務を自宅や外出先などの社外環境から行える必要があります。
現在の環境によってさまざまなアプローチがあるのですが、下記のような事が考えられます。
- 現在のシステムをWEBシステムに変更して、社外からPC、スマホで操作できるようにする。
- エクセルなどのファイルをクラウドストレージに保管して、社外からPC、スマホで操作できるようにする。
- 会社にかかってきた電話をスマホに転送できるようにする。
- 会社のPCを社外から操作できるようにする。
次に、オンライン会議システムの導入に関しては、
- Zoom
- Google Meet
- Amazon Chime
- Cisco Webex
など、ご存知のサービスも多いのではないでしょうか。
また、チャットツールも様々あります。
- Slack
- Microsoft Teams
- Chat Work
これらのサービスやツールを導入する事により、社外でも仕事をすることができ、業務の効率化・コミュニケーションの円滑化を図ることができます。
② 業務プロセスのデジタル化
一例をあげますと、
- 発注書や納品書等の紙の書類をOCRでスキャンして、テキストに変換する。
- 紙の書類をスキャンして画像に変換し、クラウド上に保管する。(ペーパレス化)
- Saasシステム(インターネット上で提供されているサービス)を導入して業務のデジタル化する。
顧客管理であれば、Sales force、会計システムであればfreeeなど。 - RPAを用いた業務の自動化
RPAについては過去記事にまとめておりますのでご覧ください。
業務の自動化(RPA)単純な作業はロボットにやらせよう!
アナログなものをデジタル化する事により、キーワードで発注書や納品書を検索できるなど、データの再利用につながります。
また、RPAを導入する事により業務を効率化につながります。
③ 従業員の安全、健康管理のデジタル化
例えば、
- 運動量・歩数・脈拍・酸素摂取量・消費カロリー・睡眠状態などを測る事ができるスマートウォッチで従業員の健康管理を行う。
- Kaonavi、Geppoなどのパルスサーベイツールを使い、従業員のコンディションを可視化する
などがあげられます。
従業員の健康管理をデジタル化する事により、従業員のモチベーション管理や離職率の低下につながります。
④ 顧客接点のデジタル化
ECサイトの開設は言うまでもなく、
- WEBサイトにチャットボットの導入して顧客体験を上げる
- 問合せの手段としてチャットを導入して業務を効率化する
などがあります。
これらを導入する事により、顧客が簡単に問題を解決できることによる顧客体験の向上や、これまでの1対1の電話応対ではなく1対多で対応できるようになり、人員削減にもつながります。
最後に
特に優先して導入したいDXが無い状態で、何かDXを始めたい時は、この4つのアクションの中で御社に適したものや導入しやすいものから徐々に始めていくのがベストだと思われます。
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